今回は、山梨大学の田中敦教授によるワーケーション型人材の特性についての寄稿記事について紹介します。
JTB総合研究所
【寄稿】ワーケーションをしている社員は御社の宝? ~ワーケーション経験者の調査結果からわかる現状と、ワーケーション型人財の特性~
https://www.tourism.jp/tourism-database/column/2021/07/workcation/?fbclid=IwAR0I_wl5SjmNAY54wwHCos54OGLrh6qdM3ZUoNZ_HCKBwc4ShRYDGdMdx4o
本稿では、コロナ禍で需要の高まるワーケーションについて、受け入れ地域や企業、働き手がどのように動いているのか調査結果をもとに考察しています。
特に注目したいのは、ワーケーション経験者1,000名に対して実施した調査で、その導入の効果です。
ワーケーション経験者の方が自律的な働き方や越境学習などその他7つの志向性が高いという結果から、最後に以下のように言及しています。
「また今回の調査で明らかになったことは、ワーケーション経験者のワーク・エンゲージメントの高さや志向特性などから、こうした『ワーケーター型人財』は、社会やビジネスにおいて、将来の予測が困難になっている状態であるVUCA(ブーカ)時代の中において、企業において最も必要とされる人材像と重なる可能性を大いに秘めていることだ。
筆者はこれまで多くのワーケーターから話を聞いてきたが、総じて彼らは自律志向で成長欲求、チャレンジ精神が強く、柔軟で自由な働き方ができないことに不満を持てば、会社や仕事を変えることも厭わないといった性質を持っているという印象を持つ。
こうした志向性を持つ優秀な従業員に寄り添ったマネジメントを行い、さらに外部からも積極的に「ワーケーター型人財」を迎え入れることで、「社内越境学習」的な効果をもたらし、自律的・創造的な人財の育成やオープンイノベーションにもつながっていくであろう。」
私たちは普段湘南エリアでコワーキングスペースを運営して日常的にさまざまな働き方を実践している人たちを間近に見ており、「ワーケーター型人材」の大きな可能性を身をもって感じています。実際に、仕事だけではなく新しく地域で活動の場をつくって活躍されている人もいます。
多様な働き方、考え方に寄り添えるよう、わたしたちは引き続き湘南エリアでのワーケーション受け入れなど重要な役割を担っていきます。
●引用・参考文献
JTB総合研究所
【寄稿】ワーケーションをしている社員は御社の宝? ~ワーケーション経験者の調査結果からわかる現状と、ワーケーション型人財の特性~