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8月14日(土)10:00~12:00オンラインにて、令和3年度 藤沢市生涯学習 講座企画「湘南らしい働きかたデザイン講座 Season3」を開講しました。こちらの講座は今年で3回目です。

コロナ禍によって働き方が大きく変化し、よりいっそう地域らしさ、自分らしさを大切にした、持続可能な働き方が求められています。湘南や藤沢に住む皆さんには今後どのような働き方を描いていくべきか考えるために、最新の働き方のトレンドや事例にふれながら、ワークやグループディスカッションを取り入れて全4回行います。

参加者の皆様は全28名で50代の方が多く、定年後のセカンドライフについて考えて今回の参加を決めたという方が多い印象でした。また、藤沢という立地は都内に通勤できる距離のため、現在は都内に通っている人も、将来的に藤沢や湘南エリアでの新しい働き方に関心があるようでした。

第一回目は、「ワークスタイルの現在とこれからを知る」というテーマで、ワーケーションやリモートワークなど、最新の調査や理論を、山梨大学の田中敦教授から講義を行いました。

【講義】
●ワーケーションの概要もともとは、実力社会で長い休暇をなかなか取れないアメリカのサラリーマンが、休暇を家族と過ごしながらも、長い間仕事から離れることなく社会的地位を守りながら休むための苦肉の策だったとのことです。日本ではこれまでワーケーションという言葉はほとんど聞きませんでしたが、当初のオリンピック開催時期である2020年7月に、オリンピック中の都内の通勤について検討したり、Go To トラベルなどの影響を受けたことがきっかけで、今では旅行に近いイメージでワーケーションという言葉が知られるようになりました。

以下は日本型ワーケーションの分類です。
・休暇活用型(休暇中、一日だけオンライン会議に参加するなど)
・日常埋め込み型(サテライト・オフィスなどで勤務する)
・ブレジャー(出張後にレジャーをつける)
・オフサイト会議(グループで地域に合宿に行くなど)

しかしながらコロナ禍真っ只中の今は本人の意思に関係なく、仕方なくテレワークになってしまっている人もいます。コロナが落ち着いているであろう2.3年後に、やりたい人がやるワーケーションのスタイルができあがるかもしれません。

●4つのステークホルダーとそれぞれの期待と課題ワーケーションを考えると、4つのステークホルダーの課題が考えられます。
・行政地域→人口減少の課題、関係人口を増やしたい
・関連事業者→旅行業者などは新たな事業として取り組むところが多い
・制度導入企業→働き方改革などの課題・従業員
・働き手→制度は嬉しいが活用できていない

地域側の受け入れる様々な取り組みや、コワーキングスペース、ホテルなど事業者の積極的な取り組みがある中で、企業は導入できていないところが8割以上もあります。その理由として労務の制度が整っていないことが挙げられますが、政府も導入しやすいようなガイドラインを発表しているので、今後改善されていくとに期待したいです。
また、働き手については、福利厚生を考えて働く場所や休暇の多さに注目している2.30代が多いですが、企業に申請などすることなくワーケーションをしている、隠れワーケーターという存在もいるようです。

今回は1時間ほどの講義でワーケーションの概要と、4つのステークホルダーが現在どのようにワーケーションに取り組んでいるのか知ることができました。田中教授のこれまでの働き方についても最後にお話しいただき、参加者の皆さんは新しい働きた方について最新の情報を知り、また藤沢という地域の立場でも考えることができたのではないでしょうか。
皆様からはワーケーションは魅力的だが自己管理が難しそう、という感想をいただいたり、お子様の世話や介護をしながら働く人にとっては、ワーケーションはまだ課題があるのではないかというご意見もありました。
オンラインの講座でしたが感想・意見が活発に飛び交い、皆様積極的に参加されていました。

次回は9月4日(土)です。
参加者の皆様には、事前準備としてワークシートをお渡ししています。
ご自身がどのように働いていきたいのか、関心テーマを次回シェアしていただきます。
次回もよろしくお願い致します。